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貴社の事業についてお教えください。


当社は日本の大手企業を中心に、企業の中長期的な課題へ“人”と“組織”の両面からアプローチし、企業価値の持続的な向上を顧客と共に実現する会社です。伴走型の支援を得意としており、「プロデュース力」と「パートナーシップ」を強みとしています。


当社は企業向けに人材育成・組織作りを支援している会社としては珍しく、自前のプログラムやコンテンツを持っておらず、クライアントの課題に応じて、最適なソリューションを有している外部パートナーとプロジェクト単位でチームを組み、クライアント企業の課題を解決しています。


当社が取り扱うクライアントの課題とは、既に顕在化しているトラブルやissueだけでなく、まだクライアントも言語化できていないような”理想に対する現状とのギャップ”も含まれると考えています。そのため、私たちのミッションは、クライアントに伴走し、密なコミュニケーションを通じて、クライアントの理想がなにかを見定め、その理想を現実のものにすることです。



西野様の普段の業務内容をお教えください。



当社の重要顧客アカウントの営業責任者を務めています。また、チームも抱えており、メンバー育成や中長期を見据えた組織力の強化も重要なミッションです。


先ほど営業と言いましたが、当社では、クライアントの課題を解決する“プロデューサー”であることが求められています。当社のプロデューサーであることとは、クライアントの潜在課題の発掘と、その解決のために幅の広いアプローチをプロデュースすることが求められるため、担当者個人の理想や想いが重要になると考えています。そのため、プロデューサーがどのような価値観・世界観をもっているかによって、クライアントへの提供価値や、一緒に課題解決に臨む外部パートナーの選定、そのパートナーがクライアントに対し発揮するパフォーマンスが大きく変わります。


クライアントには外部パートナーの存在を隠さずお伝えするため、クライアントから当社を選び続けてもらうためには、当社がパートナーとの間に介在する価値をわかりやすく示し続けなければなりません。そのためには、私たちプロデューサーがどのようなビジョンを描き、実現に向けて行動するか、想像力、コミュニケーション力と実行力が求められています。



Interbeingを知ったきっかけは?



松本さんがDiscover21社から「こころを磨くSOJIの習慣」という書籍を出版されたことをきっかけに、当社の代表が松本さんとつながり、パートナーシップを結んだことが始まりです。その後、私がたまたま社内で同僚と「面白い人いない?」と話していたときに松本さんの存在を耳にして、コンタクトを取りました。



松本と初めて会ったときの印象はどのようなものでした?



純粋に「面白い方だな」と感じ、「松本さんとクライアントが出会うことで、何かが起きるかもしれない」という直感がありました。


当社というより私自身の考え方ですが、最近の風潮として、可視化できる情報や説明可能な事象にばかり意識が向いて、体感する情報や説明しきれない事象の優先度が低くなっているように思います。


経済活動において可視化や言語化はもちろん大切ですが、氷山に例えると、それらは全体のほんの一部の、表層的なものです。氷山は沈んでいる方が大きな比率を占めているように、企業においても、目に見えない、言葉にしづらい事象にこそ課題の根幹があるのでは?松本さんの産業僧という取り組みはそこにアプローチできるのでは?と感じた次第です。



「松本紹圭氏による産業僧対話をクライアントに提案してみよう」と考えた理由をお教えいただけますか?



「僧侶という存在の方とビジネスパーソンの対話」を通じて、ビジネスパーソンとしてだけでなく、人間としての可能性をもっと広げられるのでは?日々の業務に忙殺されて忘れている何かを思い出せるのでは?という直感がありました。


企業に勤めている方は多かれ少なかれ、会社から与えられた「役割」を自覚して業務に取り組んでいますが、すこし視点を変えると、自分自身本来の姿を見失うことも有り得る、とも言えます。


松本さんのお考えの根幹は「長期思考」です。松本さんとの対話を通じて、人間本来の可能性を呼び覚まし、役割のあり方がポジティブに変化すする。このようなアプローチの研修は誰にでも提供できるものではなく、僧侶でありながらビジネスにも理解の深い松本さんならではの価値で、そこに可能性を感じました。



松本による研修を通じて、貴社のお客様に変化はありましたか?



私が担当するクライアントのうち2社のエグゼクティブに研修を実施いただきました。


普段あまり接することのない”僧侶“との対話は、彼等には異質な体験だったようです。面白かったこととして、松本さんとの対話はどうやら対話相手を”癒やす“効果があるらしく、研修後にいただいたフィードバックによると、実際に対話した方だけでなく、人事担当者も、目に見えない価値、なかなかうまく言語化しきれない価値を感じられたようです。


多様な人との関わりや、仕事の複雑性によって生じるちょっとした「噛み合わない」状態は、日々少しずつ”かすり傷”がつくようなものです。それが、リモートワークの定着によって加速し、かすり傷が積み重なることでいつの間にか大怪我を追っている、いわば「傷つきやすい」のが現代社会の特長です。松本さんとの対話による癒やしは「正気に戻る」効果があったのだと思われます。


仕事をしていく上では役割も重要ですが、松本さんとの対話で本来の自分を取り戻す機会を得ている方も多く、“外科手術ではなく漢方のような、東洋的なアプローチでした。



一般的な研修ではあまり聞かないフィードバックですね。



はい。それはCallingとCaringの違いによるものだと考えています。Callingとは「引き上げる」といったニュアンスで、Caringは前述の通り「癒やす」ですね。


一般的に外部の研修にはCallingが求められ、そこに予算がつきます。ですが私は、大手企業のリーダーとして重責を担っている方々にはCallingよりもCaringこそ必要だと、多くの方とお会いしてきて実感しています。Caringが必要と思われるクライアントに松本さんをお繋ぎできるのは、課題解決のプロデューサーとしての醍醐味でもあります。



松本との対話を受けた2社に共通していることはありますか?



人事担当者様が「リーダー層を揺さぶってほしい」と考えていたようです。リーダーは、難易度の高い業務で毎日時間が埋まっていますが、目線を変えるとリーダーにとってこの状態はルーティン化しており、コンフォートゾーンにいるような状態です。私のクライアント企業の人事担当者様はそのことに気づいており、松本さんとの対話をきっかけに変化を促したい、と考えていらっしゃいました。



産業僧対話を西野さんが体験したご感想はいかがでした?



儀式的な厳粛さがあり、それは企業人として日々暮らしているなかでは得られない時間でしたね。ビジネスでの人と人との関わりは、どういう関係であれ、多少の利害が絡むことから、相手からの評価がつきまといます。松本さんとの対話は、そうした評価を一切受けることなく、ゆったりとした静けさのなかで行われ、振り返ってみるとまさにCaringな時間でした。



どのような企業に松本との対話が必要だと思われますか?



変化やこれまでにない何かオルタナティブなアプローチを望んでいる企業に松本さんをおつなげしたいですね。松本さんの思想や考え方は現代社会に不足しているものであり、松本さんという存在は抽象的ですが「いのり」に近いです。



産業僧対話を西野さんのお言葉で紹介していただけますか?



松本紹圭というビジネスにも造詣の深いお坊さんがいらっしゃいます。普段なかなかお坊さんと対話する機会は得られないじゃないですか、松本さんが提唱している「長期思考」は、いわば現世を超越して物事を考えることです。サステナビリティとはすこし異なる、仏教的な考え方がビジネスにどう溶け込むことができるのか、真実味のあるお話を伺えます。



ありがとうございました。

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対話を通じて多くの気づきを得られる、揺さぶりを提供するプログラム。

株式会社セルム

東日本パートナー開発部
エンタープライズユニット
ユニット長

西野 隆是 様

産業僧対話

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