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当社は、1976年に現会長兼社長の細野昭雄が金沢で創業しました。1995年のWindows95以降、世の中にPCが普及し、当社も液晶モニターやストレージ製品、ネットワーク製品等のメーカーとして市場やお客様にご評価をいただいております。

特に、「仕事や生活をデジタルによって、より便利に、より長く、お使い続けていただくこと」を重視し、現在もパソコンやスマート家電、スマートフォン等を拡張をする各種周辺機器・アプリケーションやサービスの製造・開発・販売を行っております。


 

木下様のご経歴や今のお立場をお教えください。

 


木下 当社に入社するまでに数社を経験し、私の地元が石川県だったこともあり、いろいろなご縁もいただき、現在のアイ・オー・データ機器に入社しました。

入社してからは、品質保証、技術支援やCS部門等を経験した後、昨年にいまの経営管理部に配属となりました。当部門には、総務や経理、財務、人事等バックオフィス機能がありますが、その中で、主に、産学官連携等に携わっております。


 

シニアコーディネーターという肩書きですが、どのようなミッションなのでしょうか?

 


木下 「産学官を中心とした社外や当社内をコネクト・コーディネートする」というのが主なミッションとなります。その中で、当社が少しでも社会に貢献やお役立ちできるように、リレーションし、ご縁を繋ぐ、を心がけております。

一例を挙げますと、地元の北陸や石川県、金沢市等の自治体様、大学やスタートアップ企業・ベンチャー企業等と連携し、地域・社会が成長・発展に貢献できるよう、ご支援したり、学生コミュニティや石川県中心としたプロ・アマチュアスポーツの支援をコーディネートさせていただいております。

これらの活動は、当社にとって、直ぐにビジネスに繋がるわけではないですが、結果として、CSRという意味合いもあるかもしれません。

ただ、それを意識しているわけではなく、ステークスホルダーの皆様と長きに渡る関係が大切ですし、ご縁、ご支援等を通じて、その結果として、当社の商品やサービスが採用頂けたり、お役立ちできればと思って活動させて頂いております。



Interbeingを知ったきっかけをお知らせください。

 


木下 2018年に京都で開催された、とあるイベントで、松本さんのご講演があり、その後の交流会で直接ご縁をいただいたことがきっかけでした。

その後も不定期ですが、交流させていただき、2年後ほど前に松本さんと再会してから、交流がさらに深まりました。

その交流の中で、 Interbeingのサービスをご紹介いただき、大成さんともお知り合いになれました。



松本に興味をお持ちになったきっかけは?

 


木下 最初は松本さんのご講演の内容やお考えに、私個人として興味関心をいだきました。

私自身は信仰心が厚いわけではないですが、振り返れば、松本さんが取り組まれていらっしゃる、ビジネスと仏教という、一見矛盾するような組み合わせに、関心を寄せたと思います。

これまでに、世界や日本の名経営者の方々の書籍を読んでいると、信仰心や道徳の話がよく出てきます。

例えば渋沢栄一氏の「論語と算盤」や松下幸之助氏の哲学の中にも、経済活動の目的は人を幸せにすることにあり、道徳的であることが、長期で見れば、社会もその会社も利益に繋がり、そこで働く人も幸せであると。

これらは、松本さんの講演内容で出てきた「四方良し:売り手、買い手、世間、仏法」という話や著書『グッドアンセスター 短期思考から長期思考へ』とも共通性があり、共感しました。

つまり、松本さんのご講演や著書の内容は、名経営者の経営哲学にも通じますし、サステナビリティがより大切になるビジネスに携わる人たちにも一つの示唆を与えるものでもあり、眼前のことも大切ですが、長期思考の大切さも非常に考えさせらました。

例えば、急速な進化・発展が、後に環境汚染等の負の影響を与える等、時間軸と空間軸の両面で、システム思考のように捉える必要がある等、多くのことを気付かせていただきました。

また、エンゲージメント、ウェルビーイング、マインドフルネスといった、近年ビジネス界隈でよく耳にするものも、日本に以前から存在している考え方でもあります。

そんなことを考えているなかで、「“失われた30年”と言われて久しいが、実際は本来古来からあった日本の良さや素晴らしさを自ら”失った30年”なのでは?」と思い至り、一方で、単に過去を踏襲・積み重ねるのではなく、価値を新しく作り変えていく、それは伝統あるお寺も、今後の在り方を変えていく必要性も、本質的にはビジネスに通じるものだと思います。



貴社と松本との間で、ビジネスとしてのやりとりはどのように始まったのでしょうか?


 

木下 コロナ禍で、あるテレビ番組で、築地本願寺がデジタルを使った新たな法要等、これからのお寺の在り方について目に留まりました。

そのとき、お寺も例外なく、デジタル化やDX化の波が押し寄せ、変革期にあることを知りました。

ちょうどその時期は、当社でテレワーク関連機器等の展開を強化していた時期でもあり、松本さんに「お寺では実際にどのようなお困り事があるのですか?」と伺ったのが最初ですね。



そこからのお付き合いのなかで、Interbeingのどのような所に興味を持ったのでしょうか?


 

木下 以前から「感情分析」できるサービスは世の中に数多く存在しておりましたが、Interbeingにご紹介いただいた感情分析は、他社とまったく異なる印象でした。

それは、発話した言語や声のトーン、文脈に着目しているのではなく、音の奥底にある喜び、怒り、悲しみ、興奮、平穏といった無意識に発する感情を、仏教哲学という融合させ、他のサービスとは一線を画すものでした。

言い換えると、「当人がどれだけ取り繕っても隠し切れなかったり、当人ですら気付いていない感情を観ることができる」分析だと思った次第です。

さらに、個人だけでなく、チーム全体の傾向や健康状態を時間経過に沿った変化を分析・把握できる点も、その組織や企業のエンゲージメントや色んな施策がどう変化しているのかを把握できるという印象でした。



少し補足しますと、一般的な従業員エンゲージメント調査は、エンゲージメントスコアの高低だけがレポーティングされます。例えばそこで「従業員の怒り」が出てきた場合、「どう対策しよう」と即物的に対応しがちです。Interbeingはそのような調査時点の「断面図」だけを観るのではなく、長期的な変化を見続けて、対策を一緒に考えます。


木下 はい、そうだと思います。静止画ではなく、動画のように、文脈や長期の変化の流れを理解しないと、瞬間瞬間に一喜一憂することになりますし、人の心の変化は移ろいやすいものですし。

ただ、昨今の政治・経済等の外部環境やDX・生成AI等のテクノロジーが著しく変化・進化していく中で、企業や個人も、日々変化・進化し続けないといけない、という環境の中にいると思います。

これは企業で働く従業員にとっては、進化し続けることであり、大切なことではありますが、一方で、現状を維持したい、変化することを恐れる、という個人の潜在的な思いがぶつかり合う状況でもあります。

進化するには揺さぶりも必要ですから、そこには必ず、不安等の感情が伴います。

本来、感情が変化するのは自然なことであり、時には感情が強い動機にもなります。

以前、松本さんとの対話の中で、「“楽しい”がずっと続くのはある意味で異常だし、感情は環境によっても変化するものです」とおっしゃっていましたが、まさにその通りで、感情の変化、とくに一般的にネガティブとされる怒りや悲しみも、人間の自然の振る舞いです。

問題は、一つの感情にいつまでも引っ張られる、何かに執着することであり、松本さんの言葉を借りれば、”正気を失う”ことだと思います。 

そんな中で、Interbeingの観音テック(音声感情解析サービス)は、音声を通じた表層には現れない感情の変化を客観的なデータ化・可視化し、いわば「個人や組織が自然体・正気でいるかどうか、何かに執着や恐れがあるかどうか」をモニタリングするものだと思います。

組織や企業は、それらの感情を自然なありのままに受け止め、現状を知り、次の成長に、どう繋げ、確実に望ましい方向へ変化しているのかを把握する上でもInterbeingのサービスは有効なのでは?と思います。

感情の変化は、一つの現れであり、それに気づき、その奥底にあるものは何かは、自身で内省・省察する必要はありますが。


 

観音テック(毎日音声を録音し音声感情を観るサービス)を実際に体験してみた結果はいかがでしたか?


 

木下 当社では、過去に2回にわたって観音テックを使わせて頂きました。

初回は部署問わず、私も含めて3名の社員が使用、参加しました。私自身の感想としては、

・自分で自覚している私

・自覚できていないけれど他者からみた私

のギャップを知りたかったのですが、当時は、参加者を特定できないようになっており、私個人のデータを特定できず残念でした(笑)。

実際、自分で、自分のことを分かっているようで、なかなか気付けませんし、周囲からもフィードバックを受けづらいものです。

2回目は、松本さんからのご提案で、コールセンターのメンバーに受けてもらいました。

コールセンターはそれこそ「声」に敏感な組織です。

お客様の声を傾聴することが基本ですし、声を通じてお客様の思いに気づけないと、本来のお客様が抱えていらっしゃる問題・課題解決につながっていきません。

そのため、メンバーの音声感情認識の分析を受ける事自体が、自身の声に意識を向けるきっかけにもなり、結果として、コールセンター業務のサービス向上にもつながるのではと考えました。

音声感情解析の結果、チームリーダーがメンバーに向ける意識に変化があったようです。

普段は、声をあげるメンバーや発話の多いメンバーに、つい意識が向いてしまいがちですが、音声感情認識の分析結果は声の大小や発話の多少に影響は受けず、たとえ発言が少ないメンバーでも声の裏にある変化や状態を知れるため、リーダーとして行動する一つのきっかけを得やすくなったようです。

これらは、つまり自分自身が思っている私と実際の私を知る上でのギャップ、無知の自分を知るということは、これからの自分自身の成長する上での切っ掛けにもつながり、個人や組織の内省にもつながるものと思います。

それと、仕事始めに、自分の声からの感情を理解するために、平常心を整えたり、人事施策やチームビルディング等で今組織がどのような状況か、例えばタックマンモデルのどのステップにあるのかを知る手がかりにもなるかもしれません。

総じて、個人が自分自身を見つめ直すきっかけだけでなく、チーム全体がさまざまな気づきを得る機会となりました。

どんなツールもそうですが、そこから何かの正解といった答えや手段を提示するものではないですが、そもそも気付かなければ、その先はないということかと思います。

 

 

木下さんからみたInterbeingはどのような存在でしょうか?

 


木下 最初は観音テックのアプローチに面白さを感じただけでしたが、今はさまざまな広がり・可能性を感じています。

少し前ですが、会議における関係性の可視化に取り組んでいらっしゃる、知り合いのある企業に、Interbeingとコラボレーションしたら面白いことが起きるのでは?と思い、ご紹介させていただきました。

 

 

その節はありがとうございました。木下様にはいろんな企業をお繋ぎいただいておりますが、どこも自然なつながりで、とても良い関係性からスタートできています。

 


木下 ギブアンドテイク、という言葉があまり好きじゃないんですよね。

普段から良好で、緩やかな関係があって、行き来できる距離感・温度感が、ビジネスで良きご縁につながるかも、という関係も、自分自身にとって大切にしております。

押し付けや相手の方に期待ばかりでは良いことはないと思いますし、ご縁の中で、お繋ぎすることで、「もしかしたら、繋ぐことで、もっと面白いことになるのでは?」と思ったからです。

 

 

そのようにご支援いただいている木下様とInterbeingとの関係は、それこそ仏教とデータサイエンスという、一見すると相容れない立場が、お互いを認め合って共感し合っていることと相似していると思っています。木下様は、仏教✕データサイエンスの実現の困難さをご理解いただいている、数少ない「仲間」です。

 

 

木下 松本さんの話や考え方に、全員が直ぐに共感できるということはないかもしれません。

ですが、共感された方々は、現代社会のハードさを認識しつつ、良く生きたい、成長したい、世の中に役に立ちたい、ということを自覚や志をもっていらっしゃる方が、自然に集まってこられたと思います。

現に、毎年開催されております、ダボス会議に、松本さんがここ数年ゲストとして、呼ばれていらっしゃることを考えると、世界の中でも、松本さんの考えや行動に共感なされる方々、その輪が世界中に拡がっており、これからもますます共感の輪が広がるものと思います。

つまり、一見矛盾するような事柄が、どこかで接点を持ちながら、その中で、共感者が、少しずつ広がっていき、緩やかに、その輪が大きくなっていくような感じです。

 

 

最後に、この事例をお読みになっている方に一言お願いします。

 


木下 DXが提唱されて久しいですが、この先も生成AIを含めた、デジタル・ITを上手く活かすことで、これまでに、できなかったこと、出会えなかったことができるようになり、社会や企業も個人も大きく、そして速く変化し続けていくと思います。

一方で、その変化とそのスピードが、個人の感情を揺り動かし、これからもカオス状態になりながら、変化し続けていくことでしょう。

そんな変化の中で、社員と組織・会社の両者で良好な関係をつくり、互いに補完しながら、成長していけるような、マネジメントツールの一つとして、Interbeingの音声感情認識はその有効な手段になる可能性があると思います。

会社は、そもそも、ある目的を達成するために、そこに共感した個人の集合体なわけですし、まずは社員個人が良好な心の健康状態で、そして組織・会社が個々人のパフォーマンスを最大限に発揮し、それが個人・組織・会社・社会の向上・発展につながればと思います。

Interbeingのサービスは、従業員が組織・会社へのエンゲージメントを客観的データを持って示してくれる一つの方法だと思いますし、更に発展・進化されることを期待しております。

少しでも興味を持った企業は、一度お話を聞いてみる価値あり、と思います。ただ、どんな道具も、それを使う人次第ですし、使う人によって、道具も変化していきますこと、加えておきます。

 

ありがとうございました。

最後に、本年1月1日に発生しました令和6年能登半島地震により、犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様、また、ご家族・関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

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音声感情分析は、通常ではたどり着けない、従業員の無意識を可視化する

株式会社アイ・オー・データ機器

経営管理部シニアコーディネーター

木下 誠 様

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